Vol,16 「バイオクエン酸」の効果

今回は、ファーマーズライフが唯一 いこらジャーナル から委託を受けて、WEB専門で販売させて頂いている「バイオクエン酸」についてお話します。WEB通販で肥料の販売をするのは極めて珍しく、量と運賃の壁で中々ビジネスにはなりません。

いこらジャーナル の菌体肥料は当初からプロ農家向けで、効果や使い方が難しいとされて来ましたが、それ以上に植物の生理的なメカニズムや成長サイクルをご存じの方には理想的な資材であることは間違いないと思われます。私も素人の家庭菜園家ですがい いこらジャーナル の指導の下で偉そうに使っていますが、その効果は味や質、病気や害虫などに対して結果が出ています。何よりも安全で安心な農作物が子孫に受け継がれることが魅力です。下記の文言は いこらジャーナル の岩橋社長からの資料を基に構成しました。

いこらジャーナル の「バイオクエン酸」は本場、和歌山の梅干しの調味液を発酵分解させた農業用活性材です。和歌山の田辺市やみなべ町は梅の栽培と梅干しの加工と生産では日本一のエリアです。シソと梅干そして鰹や昆布だし、それに蜂蜜など多くの旨味成分を入れた調味液に梅を漬け込んだ「味梅」と呼ばれる梅干しをこの地で生産しています。その調味液は梅に旨味成分を吸収させるとクエン酸濃度と塩分濃度が上がり通常は廃棄されます。当社では約10%と言われている塩分濃度と約6%と言われているクエン酸濃度の調味液を、約2週間程度発酵分解して、農業用に塩分濃度3.8%とクエン酸濃度0.86%に調整します。「バイオクエン酸」は名称の通り、バイオ資材でありながらクエン酸資材でもありますので塩基障害の対策に使用できます。和歌山県の「うめ研究所」や「かき・もも研究所」での試験や、桃農家での技術確認も実施しています。また、花卉類の生産や果菜類の生産農家にも普及されています。高知県では養液土耕の液肥の稀釈材で使用されて、大きな効果で成果に繋がっています。商品名の「バイオクエン酸」は有用微生物群と梅クエン酸の相乗効果で作物の生理活性や土壌改良を行い、土壌を消臭しながら環境を整えます。それは低温域から高温域までバイオが動き効果を発揮しますので、連作障害の対策資材として有効に活用できます。

 

<バイオクエン酸の効果と使用方法>

土壌の塩基や残留化学物質の分解と生理活性

土壌に残留している塩基や肥料、農薬等の化学物質を分解します。作物の発根量を増加させ肥料の吸収を良くします。

使用方法:1000倍の水溶液で400L/10a/週1回潅水します

液肥の効果アップ:バイオとクエン酸の相乗効果で液肥を効果的に作物に吸収させ、栽培の安定と収量アップ、そして糖度アップに寄与します。

使用方法:高性能液肥の場合500倍の水溶液に液肥を溶解させ散布します。通常の液肥で使用する場合1000倍水溶液に液肥を溶解させます

生理障害の緩和:ミネラルや栄養分の吸収を促進し、植物を丈夫にして葉面の窒素成分残留を抑制して生理障害を起こさない様にします。安定させます。500倍水溶液にミネラルとカリ系液肥を溶解させ、栄養成長から生殖成長にコントロールします。

使用方法:葉面散布で使用する場合は500倍の水溶液をミスと散布。土壌潅水で使用する場合は500~1000倍の水溶液で潅水します。

病害虫対策 :上記の使用方法に殺菌剤と併用して病害対策を行うと効果が上がります。但し、農薬使用量は3割程度減少させてください。

【注意】殺虫剤や除草剤は併用しないでください。

※クロチアニジン、フェリトロチオン、シマジンの土壌における同時分解試験に成功し、数日で半減することが分かりました。特にウドンコ病対策に、バイオクエンを700倍に希釈した水溶液にカルシウムチャージ3-0-5 を700倍で稀釈して葉面散布すると効果が得られます。

《和歌山県農林水産総合技術センター試験 総括》

1)試験資材  バイオクエン酸活性材(販売商品名:バイオクエン酸)    

株式会社いこらジャーナルの特許出願済み技術で、梅干しの調味液を原材料に有用微生物群で発酵処理された商品。

2)試験場所

  (1)果樹試験場 うめ研究所(日高郡みなべ町)

  (2)果樹試験場 かき・もも研究所(紀の川市)

3)試験の目的

  (1)ウメの生育に対する試験資材施用による影響を検討する。

  (2)モモの生育に対する試験資材施用による影響を検討する。

4)試験に使用した栽培品種

  (1)25Lポット植栽2年生「南高」60Lポット植栽2年生「南高」

  (2)60Lポット植栽2年生「白鳳」

5)試験期間   平成20年~平成21年

6)試験区内容  

  ウメ試験1:原液区 200倍区 1000倍区 無処理区(1年限り)

  ウメ試験2:200倍区 1000倍区 無処理区(2年間連用)

  モモ試験区:200倍区 1000倍区 無処理区(2年間連用)

7)試験評価

  (1)ウメ・モモ共に薬害や障害になるようなことは、全ての倍率の試験区で認められなかった。

  (2)幼木の生育における試験資材の影響は、1000倍施用が一番良く、根の量が多くなること や新梢の徒長を抑制する傾向が見受けられた。

  (3)栽培者の評価として、樹の締まり良く生育が安定していたのは1000倍区>200倍区>無処理区の順であったが、明確なデータになっていないが確認できた。

  (4)詳細のデータは各試験の成績表で確認できる。

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